ブレインフィーダーが好き
ブレインフィーダーは今おれが一番好きなレーベルだ。
フライング・ロータス(フライロー)が主催となるこの音楽集団は、ブランドコンセプトを明確にしたうえで様々なアーティストを包含し、ヒリヒリするようなチャレンジングな音楽を作り続けている、と思う。
ブレインフィーダーのことを意識し始めたのがいつのことだったかは忘れてしまったけれど、サンダーキャットやラパラックスやティーブスなんかを知るにつれ、あ、あれもこれもブレインフィーダーやんけとなって気にするようになっていったんだと思う。もともとビートニクとかワープ周辺のミュージシャンを気にしていたから、ブレインフィーダーを好きになるのは比較的早かったほうかもしれない。
ここ数年はライブからずいぶん足が遠のいていたんだけど、去年の夏のソニックマニアは早いうちから行くことを決めた。だってブレインフィーダーナイトと称して、フライロー、サンダーキャットの二大巨頭をはじめ、ジョージクリントン(また来日するらしい、歓喜!)、ジェイムスズー、ドリアン・コンセプト、ロス・フロム・フレンズがラインナップされるというとんでもなく豪華なセットだったから。
あの夜は一生忘れないだろうな。プリンスから飛び込んだファンクの宇宙から銀河系までぶっ飛ばしてくれたPファンクの進行形の騒々しさとか、サンダーキャットのB級なベジータコスプレから繰り出される究極メロウなグルーヴとか、3Dライブというコズミックなパフォーマンスで、酒の酔いと疲れも相まって文字通りトリップするような感覚とか、合間合間でプレイしてくれるツボ押さえまくりなジェイムスズーのDJとか。
渋谷のポップアップにも行ったし、ブレインフィーダーのコンピは発売日に買った。
ルイスコールの来日は仕事の都合で行けなかったのが昨年のめちゃくちゃ悔しい思い出になっている。
ブレインフィーダーは音楽の未来を着実に今現在のものに落としこんでいると思う。
ジャンルというちっぽけな枠組みを取っ払って、痺れる音を作ることを全力で楽しんでいる。
日本でもヒップホップとかオルタナR&Bとかがようやくメジャーシーンに浸透してきたような感じだけど、こういった最先端の洋楽がもっと当たり前に聞かれるようになってほしいなんて思った。
Brainfeeder X [(解説 / 特殊スリーヴ付豪華パッケージ仕様 / 初回限定盤 / 2CD / 国内盤] (BRC586LTD)
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / BRAINFEEDER
- 発売日: 2018/11/16
- メディア: CD
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