ディスクユニオンに行きたい
表題の通りである。
ディスクユニオンに行きたい。
僕は時代遅れもいいところで、未だにCDというメディアに夢を見ていて、もちろんサブスクでも音楽を聴いているのだけど、サブスクで聴いてよいなと思ったアルバムはCDで買う。
そもそもサブスクでアルバム単位で聴く文化もそんなになくなっていると思うのだけど、ぼくはもうアルバムで聴くことが染みついているのである。プレイリスト文化も新しい発見があるから素晴らしいと思うけども。癖だね。
もちろん仕事や金銭的事情に左右されるのでムラはあるけど、なんだかんだこの15年くらい、毎月欠かさずCDは買っている。多いときにはひと月に20~30枚は平気で買う。もちろん中古ですが。
そんなときの拠点になっているのがもっぱらディスクユニオンなわけで、自分の生活圏で言うと、
新宿、お茶の水、中野、吉祥寺、立川あたりは頻繁に行っていて、洋楽POPS/ROCK、ソウル、R&B、ヒップホップ、ジャズ、エレクトロ、邦楽POPS/ROCKの棚は頭から順番にざーと見ていくのが習慣づいている。頭から見ていかないと落ち着かないんだな。不思議なことに。
店舗によって置き方が違うし、セール方法も違うので、店舗の特性やセール情報をチェックしながら見ていくわけだが、例えば中野なんかはよくまとめ買いセールをやっている。たいていは月曜日。600円以下の○色のCDは100円、とか600円以下のCD5枚で1,000円、なんて方法が多い気がする。
吉祥寺は色別のセールが多い。緑は30%OFF、ピンクは20%OFFみたいな。あと吉祥寺は100円コーナーが充実しているのもポイントだ。意外な掘り出し物が見つかることがある。
新宿のソウル館はあんまり頻繁にセールはしないのと、比較的盤の単価が高い。でも珍しい作品が多くあるのと、まれに5枚1000円セールとかやっていたりするので、欠かさずチェックしているしなんだかんだ一番満足度の高い店舗であることは間違いない(個人的にブラックミュージックが好きなので)。
そんな感じで毎週店舗情報を確認してぽつぽつと収集ライフを送っていたのだけど、この情勢の中、しばらく休業中ということで行けない日々が続いており寂しい気持ちでいっぱいである。もちろん今の状況で再開しろなんてことを言っているわけでない。個人的な思いの吐露だ。
もちろんAmazonとかもそうだしディスクユニオンのオンラインショップで目当てのCDを買うことはできるし、この外出自粛時期に何枚かそうして買ってはいるのだけど、ぼくが求めるのはそういうことではなく、無数に並ぶ棚からビビッとした邂逅を果たすあの瞬間なのだ。まったく知らない作品になんとなく惹かれて棚から抜き取り、アートワークや発売年、レーベル、帯のコピーなんかを眺めながらその盤の音を想像しているあの瞬間がたまらなく好きなのである。
アフターコロナは新しい日常になっていくと思うけど、
何気ないこうしたささやかな楽しみは続いていってほしいなと切に願っている。