やるせなく果てしなく

やるせなく果てしなく

好きなことも嫌いなことも好きなように書きなぐる

CDを売る、買う、売る

部屋に1,700枚ほどCDを収められる棚があるのだが、そこに入りきらないCDがたびたび発生する。その場合はダンボールに入れて物置に放り込んだり、本棚やプレーヤーの脇に平積みしたりしているのだけれど、さすがにもう置き場がねえなってなることが年に何回かあって、その場合は売るという行為をもって物理的にCDの数を減らすわけである。

 

で、こないだ。先週の日曜日。やっぱり部屋のCDがあふれたので、売ることにした。棚とダンボールを小一時間ばかり睨みつけながら、取捨選択するのだが、この作業というのはなんとも物悲しい。だって、できればずっと手元に置いておきたいもの。

 

あーこんなの持ってたなあ、とか、久々に聞くといいなあ、とか、これはまだ絶対聞きたくなるから持っておきたいなあ、とか戯言繰り出していたら横でマンガ読んでた彼女から痛罵されたので、そのあとはもう無。無になって60枚ほどを紙袋の中に詰め込んだのである。

 

売るのはディスクユニオン吉祥寺。別にどこだっていいんだが、まあよく行っているので。買取カウンターに紙袋ドンとおいてよろしくと伝える。査定に2時間ばかしかかるというので、昼飯を食べに町へ繰り出す。丸井の裏の方の路地に面した喫茶店でローストビーフ丼を食う。これが大変旨かったが、彼女が選んだ角煮丼のほうがはるかに旨くて、おれの人生っていつも選択ミス。

 

そもそもローストビーフが米に合うのかという問題があるが、それは今回は割愛したい。

 

そんで、ヨドバシカメラだったりロフトだったりをくるくるめぐりながら気づけば16時。あらと思いディスクユニオンへ戻って明細を見ると1,800円也。

 

まったくもって期待していなかったので、無感情で明細と1,800円を受け取る。

一番高く売れたのは突然ダンボール。売らなきゃよかった。

そもそも売りに出したCDの半分くらいがディスクユニオンで格安で買ったものだもの。気を取り直してその金でCDを買う。

 

そうやって我が家にはCDの輪廻が存在しているわけだが、魂(データー)は寺社(パソコン)に残るわけで、そろそろうちのお寺も受け入れを渋り出している。

 

サブスクというものに未だに片足しか突っ込んでいないのですが、その片足で突っ込んだプライムミュージックで気に入ったアルバムをCDで買っちまっている時点で、自分はCDの輪廻からは逃れられないんだと思う。